時計じかけのオレンジ

ぴぽら

2007年10月16日 22:15

なんというかこの映画キてますね。
テーマはズバリ暴力なのでしょうか?
いまいち訴えたい事が何かが掴めなかった。
ジャンルとしても難しい。アクションでもないし・・・
ただ、舞台は見るからに近未来なのでSFに入るんだろう。
キューブリック監督だしね。

何処かしら魅力溢れる映画でした。

主人公のアレックスは札付きのワルって奴なんですが、何処かしら憎めない表情なんですよね。
マルコム・マクドウェルがいい味出してます。
とてもカッコイイ。ファンになっちゃいました。


最近の映画ではよくありがちな、一人の不良青年の暴力の映画である・・・
なーんて思ってたら中盤に、まさかの展開が。
ここからがこの映画の、そしてキューブリック監督っぽさが爆裂します。

ありえない方法でわずか2年と2週間程度で真っ当な出所を果たすアレックス。
その方法は見てのお楽しみという事で。

ヒント


で、出所してからがまたキてます。
今までアレックスの被害にあった仲間や被害者が続々登場します。

最後はもうなんというか笑えます。

この映画、マトモな人間が一人も出てこないのがミソ。
アレックスのファッションセンスもさることながら、そのお母さんのファッションにも注目です。



この映画、全編にベートベンを始めとするクラシックが流れます。
筆者は不思議な事に、見た事も無い映画を知ってる事が多いんです。
1枚の写真を見てタイトルを言い当てたり、音楽だけでタイトルを思い浮かべたり。
この映画もそのひとつでした。

土曜八時の夜でお馴染みの「オレたちひょうきん族」。
このオープニングでお馴染みのロッシーニの『ウィリアム・テル』序曲。
この映画と来れば、この曲。この曲ときたら「ひょうきん」より「時計じかけのオレンジ」とずっと思ってました。
でも、ほんのワンシーンだけに流れるんですね。
なんでこんなに強烈な思い込みをしてたのか不思議です。

また、アレックスが好んで歌う『雨に唄えば』。
エンドロールにも流れるんですが、妙に作風とマッチしておりおかしかったです。

結構バイオレンス描写が強いので、15歳未満のお子様にはあまりオススメできません。
所謂俗語?的名セリフも字幕で出るもんだから慣れるまで結構しんどいです。
ただ、一度は見るべき映画でしょう。
なんだかんだ言って、色々考えさせられますよ。
(特にラストの意味??)

■作品情報■
時計じかけのオレンジ
A Clockwork Orange
監督/製作/脚本 スタンリー・キューブリック
出演者
マルコム・マクダウェル
パトリック・マギー
マイケル・ベイツ
1972年イギリス


キてる度・・・90点
ほのぼの度・・・80点
異常度・・・80点
(全部いい意味で)

総合・・・80点




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